チロルチョコに虫(タバコシバンムシ)が入ってた!SNSで炎上しました。チロルチョコ株式会社(東京都千代田区)は4日夜、X(旧Twitter)を更新したため、記事で解説をしていきます。
チロルチョコに虫(タバコシバンムシ)が入ってた
チロルチョコに虫(タバコシバンムシ)が入ってたというのがXで投稿され、拡散されてトレンドとなっていました。これはYAHOOでもニュースになっています。
「チロルチョコに虫入ってた」という投稿が拡散していることを受けて、チロルチョコ株式会社(東京都千代田区)は4日夜、X(旧Twitter)を更新しました。同社は「現在X上でチロルの中に虫がいたという投稿に関して、投稿主様にDMを送りご返信をお待ちしている状況です」「早急に調査し、ご報告いたします」と虫が混入していたとする動画の投稿主に連絡を取り、迅速に調査、報告する意向を示しました。
虫が混入していたとされる投稿は「え待って……w チロルチョコに虫入ってたしかも生きてるし…」と水色のパッケージのチョコに小さな芋虫がうごめいている動画でした。同社は「投稿のお写真は毎年発売の季節商品と思われますが 今年は2週間後の発売のため、昨年以前に発売された商品と推察されます」と虫がついていたとするチロルチョコは2023年以前の商品とみられるとした上で、「投稿主様と皆様にご不快とご不安を与え 大変申し訳ございません」と謝罪しました。 チロルチョコは2013年6月にも、チョコに芋虫がいたというツイートが拡散され、同社は「現在Twitter上でチロルチョコの中に芋虫がいたというツイートが流れている件に関しまして説明させて頂きます。現在ツイートされている商品は昨年の12月25日に最終出荷した商品で掲載されている写真から判断しますと30日~40日以内の状態の幼虫と思われます」と説明し、「詳しくはこちらのサイトをご覧下さい」と日本チョコレート・ココア協会の「よくある質問」のリンクを紹介しました。
日本チョコレート・ココア協会の「よくある質問」の主なQ&Aは以下の通り。
「Qどこで虫が入ってくるのですか?」
「Aチョコレートやココアは、近代的な設備と衛生管理の行き届いた工場で生産されていますので、虫の卵や幼虫が入ることは通常ありません。ほとんどの場合、工場を出てからご家庭で消費される間に侵入するケースが多いようです。お菓子につく虫は、どこにでもいることが多く、一般のご家庭にも棲息し、乾燥したお菓子や食品類につきます」
「Qそれはどんな虫ですか?」
「Aチョコレートにつく虫には、[ノシメマダラメイガ]・[スジマダラメイガ]や[コクヌストモドキ]などがあります。 [ノシメマダラメイガ]は、あらゆる食品に発生します。チョコレート、ナッツ類、ビスケットなどが大好物で、嗅覚がするどく、菓子や食品の臭いをたよって移動 します。包装のわずかなすきまから入ったり、チョコレートのアルミ箔やプラスティック フィルムを食い破って侵入します。[コクヌストモドキ]は、穀粉や菓子類に発生が多い害虫です。ココアにつく虫で代表的なのは、[タバコシバンムシ]という聞きなれない虫ですが、乾燥食品を好み、特に葉煙草に大きな被害を与えるのでよく知られているものです」
「Qその虫は害があるのですか?」
「A病原菌や毒素といったものはないので、万一虫が混入しているのに気付かず誤って食べても、人体に直接害はないといわれていますが、ご心配の場合はお医者さんにご相談ください」 「Q家庭で虫からお菓子を守にはどんなことに気をつけたら良いのですか?」 「A開封したら密閉容器に移し替え、早めに召し上がりましょう。 直射日光の当たらない、涼しい所に保管してください。 ※虫は極めて繊細なすきまから入り込みますので、保管・保存に十分な注意が必要です」
引用:YAHOO
チロルチョコの対応
チロルチョコの対応は問題について真摯に対応しました。公式はチロルの中に虫がいたという投稿に関して投稿主とのやりとりを待っており、問題の商品が過去に発売されたものだと説明。
消費者の反応
消費者の反応としては懐疑的な意見も見られました。
タバコシバンムシ
タバコシバンムシ(学名: Lasioderma serricorne)は、シバンムシ科に属する小型の甲虫で、日本を含む世界中で見られます。この昆虫は特に乾燥した食品や穀物、乾燥植物、タバコ製品に害を与えるため、害虫として知られています。タバコシバンムシは日本でも一般的に見られ、特に温かい環境で活動が活発になるため、家庭や倉庫、食品工場などで問題となることが多いです。
特徴
タバコシバンムシは、体長約2〜3mmの小型の甲虫で、淡褐色から赤褐色の体色を持ちます。成虫の体は丸みを帯びており、背中には微細な毛が生えています。触角は小さな鋸のような形状(鋸歯状)をしており、これが名前の由来です。飛行能力もあるため、食品棚などから他の場所に広がる可能性があります。
生態と習性
タバコシバンムシは乾燥した環境を好み、温かい気温での活動が活発です。寿命は数週間から数カ月程度と短いものの、繁殖力が非常に強く、1匹の雌が100個以上の卵を産むことができます。幼虫は卵から孵化すると、食物に潜り込んで栄養を摂りながら成長し、約1カ月で成虫になります。この間、幼虫は栄養源となる乾燥食品や穀物に穴をあけ、外観や品質を損ねる原因となります。
食害対象
タバコシバンムシは名前のとおり、タバコ製品を好むことから「タバコ虫」として知られていますが、それ以外にも幅広い食品や乾燥植物を食害します。具体的な食害対象としては、以下のようなものが挙げられます:
- タバコ
- 乾燥食品(パスタ、スパイス、茶葉など)
- 穀物(米、麦、豆類など)
- 乾燥果物や種子類
- 書籍や古紙
被害と影響
タバコシバンムシによる被害は、家庭内だけでなく、食品業界や農業など多方面に及びます。乾燥食品や貯蔵食品に発生すると、食品の見た目や風味が損なわれるだけでなく、商品価値も下がり、経済的な損失につながることがあります。また、彼らが食害する乾燥植物には、医薬品成分を含む漢方薬やハーブも含まれるため、健康被害にもつながる可能性があります。
防除対策
タバコシバンムシの防除には、いくつかの方法があります。以下は代表的な防除手段です:
- 温度管理:タバコシバンムシは温かい環境で活動が活発になるため、低温で保管することで繁殖を防ぐことができます。冷凍保存や涼しい場所での保管が効果的です。
- 密閉保存:食品や乾燥植物を密閉容器に入れることで、タバコシバンムシが入り込むのを防げます。
- 定期的な清掃:食品棚や収納場所を清潔に保つことで、卵や幼虫の発生を予防します。特にこぼれた粉末や食材かすに注意が必要です。
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